一分のすきもなく美しいクラークと お鼻ポリポリしてるクロエのギャップが、とにかくカワイイ |
Hourglass ; 砂時計。
『NCIS:LA』のマーティ役でもおなじみ、Eric Christian Olsenがハリー役で客演。
キノコ、漫才コンビ結成 |
ラナは、ピアノとオンナを愛する古老の男性ハリーを担当。ハリーは、ラナに池まで車椅子を押してくれるよう頼む。ラナは快く応じる。ハリーは適当に用事をいいつけ、キメ台詞「Honey...you're a doll.」をキメて、ラナを追いやると、早速、ふところに隠しもったタバコとライターを取り出す。手元が狂い、ライターを落としてしまったハリー。拾い上げようとしたところ、車椅子もろとも池に落下してしまう。溺死かと思われたが、池底の隕石の影響で、ハリーはみるみる若返る。新鮮な肉体に、雄たけびをあげる若返りハリーは、ある復讐を果たすべく、施設を脱走する。
クラークは、予知能力をもつと噂の老婦人カサンドラを担当。動機はヨコシマだけれど、根っから真面目な子クラークは、大きいからだを小さく折りたたんで、小さなお椅子に座ると、目の見えないカサンドラのために、甲斐甲斐しく本の読み聞かせをしている。カサンドラの手が、偶然か必然かは藪の中に、クラークの手、およびクラークのプルプルクチビルに触れた瞬間、カサンドラにクラークの未来が視える。
カサンドラから「あなたの大切な人が近いうちに亡くなる」と予言されたクラークは、自宅に超人スピードで帰宅するや、「危ないことは僕がするから!」と言ってはケント夫妻に一笑に付され、危険運転に興じるレックスに、「危ないからやめて!」と言っては「クラークってばマジメだからイカサマ信じちゃうんだよ」と一笑に付される。おまけに「危険運転のおかげで、俺の未来を変えてくれた君と出会えた」と言われ、突然の愛の告白に、分かりやすく戸惑う。この二人、いっそのこと付き合ってしまった方が、お互いラクなんじゃなかろうか。
お手手をヒラヒラさせるクロエがカワイイ クラークがまるで 小さい我が子を見守る母のよう |
なんだかんだで、カサンドラの能力に興味を持ったレックスは「株の値動きが知りたい」という見えすいたウソで、クラークから彼女の名前を聞き出し、カサンドラを訪問すると「クラークの秘密を知りたい」と切りだす。カサンドラは「手に触れた人の未来しか分からない」と答える。父ライオネルが敷いたレールによって、将来を定められているレックスは、未来を知る覚悟がまだできていない。カサンドラは「覚悟が出来たらいらっしゃい」と、やんわり追い返す。
若いころ、教授に推薦を断られたことで、音楽院進学の夢を断たれたハリーは、その逆恨みから、教授のもっとも大切な息子を殺害し、殺人の罪で服役していた。ハリーの恨みは成就するどころか、今度は、裁判で有罪を言い渡した陪審員と、その子孫に向けられている。人生が逆恨みでできあがっている若返りハリーは、陪審員の息子を惨殺する。
逃げ出さない子クラークは、カサンドラを再訪。そこで、隕石群落下の際、カサンドラが、視力と引き換えに予知能力を授かったことを聞き、自責の念に駆られる。生きる道を模索し、悩みつづけているクラークは、答えを知るためにカサンドラの手を取る。クラークは、カサンドラのビジョンを共有し、自分の目で「愛する人の墓石に囲まれた自分の未来」を視てしまう。狼狽し、部屋を出ていくクラーク。カサンドラも、ヴィジョンを共有した初めての人間であるクラークに驚く。
何があっても逃げない子クラークは、警察の事情聴取を受けたラナからハリーの過去を聞き、さらに、当時の新聞記事で、若々しくない会話センスを持つカフェの青年と瓜二つの、ハリーの若かりし頃の写真を見て、今回の殺人事件の犯人が、失踪したハリーであり、ハリーは何らかの方法で若返ったのだと睨む。ただし、若返り方法およびターゲットの選定方法は分からない。クラークはハリーの暴走を阻止し、次のターゲットを救い出すため、手掛かりを探そうと、介護施設のハリーの部屋に侵入を試みる。
足音でクラークだと気付いたカサンドラが、クラークを呼び止める。できた子クラークは、先の無礼を詫びる。カサンドラは「あなたのことは、他の人のビジョンで以前から知っていたわ。あなたが特別な存在であることも」と話すと、クラークの使命は、人々を絶望から救いだし、恐怖と暗闇から守ることだと伝える。方法を問うクラークに、カサンドラは答えの代りに手を差し出す。再びビジョンを共有したクラークは、クラークに助けをもとめる人々の姿を視る。「答えを見つけ出します」と答えるクラーク。「あなたの秘密は誰にも明かさないわ」と誓うカサンドラ。
ハリーの部屋に侵入したクラークは、ベッドの下から見つけ出した切り抜きから、次のターゲットが、カフェのウェイトレスであることを突き止め、急ぎカフェに急行。ハリーの魔の手からウェイトレスを救い、ハリーを突き飛ばすと、警察に届け出る。
レックスはクラークを屋敷に呼び出すと、大破したポルシェ911を見せ、クラークに事故当時について尋ねる。クラークは「大事なのは過去ではなく、これからどう生きていくかだ」とレックスに語りかける。のちの展開に思いをはせると、非常に意味のある一言。
隕石の若返り効果がきれた若返りハリーは、収用された病院のベッドの上で、再び古老ハリーに戻ってしまう。
ラナと介護施設の庭にやってきたクラークは、池底に隕石を発見し、ハリーが若返った理由を悟る。
警察の公式見解は、ハリーの模倣犯が彼を拉致し、殺人および殺人未遂を図ったことになっているものの、真犯人はハリーであることは明白。
平穏な介護施設が、恐怖の取調室に変貌 |
もう後がないハリーは、逆恨みを成就させるため、再び池に突進し、若返りを図ると、陪審員の息子であるジョナサンのもとに向かう。
その頃、追跡調査でハリーの狙いが陪審員の子孫であることに気付いたクラークは、ハリーが失踪したことをラナから聞き、急ぎ、自宅へと急行する。
ケント家に侵入した若返りハリーの魔の手は、不在のジョナサンにかわり、マーサに及ぶ。若返りハリーの手によって車のタイヤはパンクし、脱出手段をたたれたマーサだが、クレバーなマーサは、恐怖の中でも機転を利かせ、カラの飼料タンクに逃げ込むと、追ってきた若返りハリーが、ベストポジションに回りこんだ瞬間にレバーを引き、ハリーを飼料で生き埋めにする。しかし、退路をたたれたマーサも生き埋めに。
前髪が必要以上にオンザ眉毛になってます |
覚悟を決めたレックスは、白い花束を片手にカサンドラを訪れ、「死ぬはずが生き延びた、その理由が知りたいのです」と話す。偉大な人生を送りたいと野望を話すレックスに対し、先日とは打って変わり、予知することを拒むカサンドラ、何かを感じている模様だが、手を差し出す。カサンドラの手を握るレックス。ビジョンのレックスは、アメリカ合衆国の大統領となり、国を血に染め上げていた。レックスの周りには、無数の屍が。レックスが何が見えたかと尋ねるも、老婦人はこと切れていた。レックスは狼狽し、震える声で看護師を呼ぶと、足元もおぼつかないまま、部屋を立ち去る。入れ替わりにやってきたクラークは、看護師からカサンドラの死を告げられる。
Clark: She saw it.
Nurse: Saw what?
Clark: Her future.
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今回、心に残ったのが、クラークとラナのやりとり。ラナは新聞部の、クロエお手製「超常現象の壁」に、自分が表紙の『TIME』紙を見つけて動揺します。どこへ行こうとも過去から逃れることはできないと悲痛なラナに、クラークは「今の君は、両親を失ったかわいそうな女の子ではない」と励まします。こうした、クラークの深い思いやりと優しさに、日々接することで、クラークに対するラナの思いが強まっていくことは必至だったでしょう。